俳句(石榴)

作句トライ/

黒猫の歩む宙なる石榴かな

/テニスコートの隣の庭に見事な石榴の木があった。小休止して庭を見ていると、その木の下を黒猫がゆったりと歩いていた。その頭上の緑の濃い葉からぶら下がっている実のはち切れそうな石榴の赤い色、その上の青い空、と対比される情景は、いまでも目に焼き付いている。その後、石榴の木は造成のため切り倒されている。(「NHK俳句」2021年10月号佳作)