作句トライ／ スリッパ空飛び明日から夏休み ／小学のころ、明日から夏休みとなると、下校時はすっかり開放的な気分になり、持ち帰るスリッパなどを友達と校庭で投げ合って下校したものだ。今なら上履き（かな？）だろうが昔は特に …
カテゴリーアーカイブ: 俳句
俳句（澄む秋）
作句トライ／ 澄む秋や宇宙の晴れて空生まれ ／ビッグバンから始まる宇宙創造の初期は、電離度が高く光子も通らない状態だったのが、原子などの生成を通し光子即ち光が通るようになり、所謂「宇宙の晴れ上がり」（この表現は日本の …
俳句（秋刀魚）
作句トライ／ 夕空を「きぼう」がよぎり秋刀魚焼く ／非日常の科学の粋の活動と、極日常の生活が同居した場面を想定して詠んだもの。この兼題「秋刀魚」が提示（夏井いつき）されたのは6月末で、秋刀魚の便りもまだまだと言うより …
俳句（夏の月）
作句トライ／ 池の鯉千々に乱すや夏の月 ／自宅からほど近い所に湧水池があり、大きな鯉がたくさん泳いでいる。夏のある夜近くの川べりを通ったら、月がかなり明るく川面に映って揺れていた。あの池にもこの月が映っているだろうが、鯉 …
俳句（星飛ぶ）
作句トライ／ 星飛ぶやおお規模なる師旅立ちへ ／高校三年のクラス担当だった先生が九四歳で亡くなられた。人文地理をご担当されており、生徒思いで時折ユーモアを交えた授業は楽しいものだった。ところが「大規模」農業などを「おお規 …
俳句（石榴）
作句トライ／ 黒猫の歩む宙なる石榴かな ／テニスコートの隣の庭に見事な石榴（ざくろ）の木があった。小休止して庭を見ていると、その木の下を黒猫がゆったりと歩いていた。その頭上の緑の濃い葉からぶら下がっている実のはち切れそう …
俳句（たんぽぽ）
作句トライ／ たんぽぽの絮よ宇宙の爆発よ ／「宇宙」は地球の遥か彼方ではなく、地球、我々自身などが「宇宙」の一部を形成している。生命科学者（柳澤桂子「生きて死ぬ知恵」）による般若心経の解釈に、以下のような部分があり私も共 …
俳句（子にハーレー）
作句トライ／ 子にハーレー譲りし朝の夏落ち葉 ／「夏落葉」は、松、杉、樫、楠などの常緑樹が初夏から新しい葉ができると徐々に古い葉を落としてゆく状況を意味しています。秋の落葉とは異なりあまり目立ちませんね。で、年の初め頃、 …
俳句（夜半の火事）
作句トライ／ 夜半の火事先ず馬小屋の馬放つ ／私が小学３年生の時、農業をやっていた実家が火事になったときの記憶から詠んだものです。家が町の真ん中にあったので近隣に知らせる要もあり、父が馬を屋敷から面通りに連れ出しながら「 …